福岡・京都で読んだ2冊の共通点
コロナになってからなかなか使う機会がない有給休暇を4日使って、福岡と京都に行ってきました。といっても、有休を使うことや、ただ旅行することが目的ではないんですが。そんなご時勢でもないですし。
それはさておき、久しぶりにひとりで自由に過ごす時間がとれ、夜は寝る前や空き時間にゆっくり読書できました。
1冊目は瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』。
急に読書したくなったこともあり、kindleで購入してスマホで読みました。
福岡に着いて2日目、ちょうど病院で長時間待機しないといけないという状況があったので(そのために行ったのだけど)、お供に大活躍。待っているあいだに読了。
翌日、もっとほかにも読みたいなあという気分だったので、博多駅の書店をうろうろして見つけたのが『漁港の肉子ちゃん』。西加奈子さんの作品は前から読んでみたいと思っていたのだけど、書店的に推してるみたいで目立つところにあったので、まんまと手に取ってしまいました。こういうときって、裏に書かれたあらすじや紹介文、重要ですよね。
2冊ともとっても面白かったのだけど、続けて読んだせいか、あとから、細かいエピソードを思い返したときに、あれ? どっちに出てきたんだったかな、と思うことがありました。
なんでかなと思ったら、たまたま選んだこの2つの物語には、ある共通点があったことに気づきました。
どちらも、主人公は子供(10代の女の子)で、実の親ではない人に育てられているのです。だけど、血はつながらなくても、親のほうは親であろうとがんばっていて、子供のほうもそんな姿に感謝して、家族であろうとしているし、ちゃんと家族になってる。
私の場合は、血がつながった親に会いに福岡に行ったわけですが、やっぱりそういうことより、「この人たちが育ててくれた、守ってくれた」という思いで接っしているんじゃないか、と自分の場合について改めて考えてみたり。もちろん、逆に困らせられることもこれまであったけれど、それが家族なのかなと思ったり。
2冊とも、続きがあれば、主人公たちがどんな大人になっていくのか読んでみたいなあ、と思わせられる作品でした。肉子ちゃんのほうは漫画になってて映画も公開されるみたいですね。だから何年も前の作品なのに書店で目立つところに並んでいたのかな。